今回の「嵐電の旅」で発見したというか興味がわいてきた三つです。なんでこの組み合わせかは、ぜひともカバーストーリーをお読みください。
◎桜餅◎
嵐山のお店の方がお土産にくださった桜餅は、嵐山さ久ら餅と書きます。上品な甘さのこし餡を、優しい食感の道明寺で包み、さらに二枚の塩漬けした大島桜の葉っぱで挟んださ久ら餅は、本当に美味しい。関東の桜餅とは違う道明寺を使った京都らしい味わいにうっとりしました。
御菓子司 鶴屋寿
http://www.sakuramochi.jp/index.html
◎猫◎
仁和寺の門跡だった宇多天皇の「寛平御記」という日記は、猫好きの間ではけっこう有名らしく、ネット検索すると色々と面白い記事が出てきました。中でも興味がわいてきたのは、猫に関する歴史。日本史に猫の話がいつ頃出てきたのかとか、鳥獣戯画に描かれた猫がやたら可愛いとか(うん、烏帽子をかぶったお猫様には萌えます)、こういうのも調べ始めると楽しいですね。で、発見したのがこの本です。「猫の日本史」。冒頭には宇多天皇の愛猫の話が出てきます。遣唐使船に乗って日本に伝来、平安時代の文献にも登場し、中世の戦乱の時代を生き延び、太平の江戸時代を満喫してきた愛しい猫たち。古代から愛されてきた猫たちがいっぱい登場します。猫好きとしては、チェックしておきたい一冊。
『猫の日本史』 猫と日本人がつむいだ千三百年の物語
編者 桐野作人 歴史新書/洋泉社
◎天神さま◎
東京の湯島天神さまにはお参りしたことがありますが、なんといってもここ北野天満宮が天神さまの本家本元、総本社です。天神社(天満宮)は全国に何と12,000社もあるそうです。今は菅原道真公がお祀りされていますが、もともと北野という地は天のエネルギーが満ちる聖地で、菅公が祀られると霊験はさらにパワーアップ。天空を司る「天神」の社となり、「天神信仰」発祥の地と呼ばれるようになりました。今、私はそのパワーをおすそわけしてもらって、元気いっぱいです。
北野天満宮