FASHION

岡本太郎記念館へ。

塔内再生を記念して『太陽の塔への道』開催中です。


 

 

友人とお茶を飲んだり、ショッピングを楽しんだりと、

南青山エリアへはわりとよく来るんです。

そのど真ん中にあるのが「岡本太郎記念館」。

『芸術は爆発だ』『人生はキミ自身が決意し貫くしかないんだよ』

『ひたすらやってみる、それだけでいいんだ』

数々の名言を残した岡本太郎さんのパワーに触れたくて、やってきました。

 

 

岡本太郎さんの作品といえば、私たち世代がよく知るのは何と言っても大阪万博記念公園の象徴だった太陽の塔です。私も小さい頃、両親に連れられ万博に行きましたから、独得のインパクトがあるあの外観のことはよく覚えています。そのときは中には入りませんでしたが、塔内には岡本太郎さんがこだわりぬいたドキドキするような驚きもたくさんあったそうです。万博のテーマ館が撤去された後、外観だけは大阪のシンボルとして残されていましたが、内部は永くクローズされたままでした。それを再び再生しようという事業が立ち上がり、今年3月ついに塔の胎内が修復され、常設展示施設に生まれ変わりました。

 

 

「岡本太郎記念館」では、この機会をとらえ、太郎さんがプロデューサーとして大阪万博へと向かって行った1960年代の仕事を取り上げ、「太陽の塔への道」と題する展示を行っています。入口で靴を脱いで、まずは階段を上がって二階の展示室へと向かいます。二階の左手奥は真っ赤な壁面の空間。展示されている作品のほとんどに、太陽の塔で使われているモチーフへとつながる一連のこだわりがあって、抽象的でいながら、何かある概念のような具体を表現しているように感じられるものばかり。生き生きと蠢いている梵字のような黒のシェイプ。それに組み合わされるドキッとするほどあざやかな原色。縄文、東北、沖縄と原始日本を発見する旅を経てたどりついた太郎さんの表現するものは、強烈に何かを訴えかけて来て、眺めているだけでくらくらしてきます。

 

 

渡り廊下の奥には、太陽の塔のミニチュアをつくっている太郎さんの原寸像がありました。ランニングシャツに短パンというとてもカジュアルな格好で作業をしているなんて、眺めているだけで愉快な気分になってきます。あれだけ大規模な太陽の塔ですから、実際に作業に取りかかる前にはこうして縮小版をつくって、細かな検証を何度も重ねたのでしょうね。

 

 

階段を下りて今度は庭に面したリビングルームへ。ここには等身大の太郎さんがご自身の洋服を着て、立っています。ものすごくパワフルで大きな方だったのではという印象がありますが、ご本人は意外と小柄。イメージというものと実際との落差に驚きます。だけど、太郎さん、とてもおしゃれな方だったのではないでしょうか。アイボリーのスーツがよく似合ってらして、しかもネクタイにも太陽の塔の顔がプリントされています。

 

 

リビングルームの奥は、吹き抜けになったアトリエで、ここで実際にさまざまな作品が制作されました。天井からは太陽の塔のモチーフである顔のオブジェが吊るされ、2階は本棚がアトリエをぐるりと囲むようにしつらえられています。壁面の棚にはキャンバス作品が収納されていて、カラフルなオブジェもそのまま並んでいます。イーゼルに立てかけられたキャンバスは、描きかけの作品でしょうか。制作の途中で、ちょっと外に出かけたまんまという感じで、太郎さんがいらした頃から何も変えずにそのまま残されています。そのせいでしょうか。アトリエの入口に立っているだけで、太郎さんの息づかいが感じられますし、もっと言うと『芸術は爆発だ』とおっしゃったエネルギーのようなものが伝わってくるのです。

 

 

アトリエを出ると、目の前にガチャポンがありました。ここは、岡本太郎記念館ですから、もちろん中に入っているのは太陽の塔を始めとする太郎さんの作品のミニフィギュア。お目当ては顔がいくつも突き出ている「こどもの樹」なんですが、何度やっても出て来ない。けっこうむきになって、何と5回もチャレンジしてしまいました・笑。左から「ノン」「マスク」「若い太陽の塔」「太陽の塔」再び「マスク」です。「こどもの樹」は次回のお楽しみにとっておくことにします。ミュージアムショップには、太郎さんの書籍やアートブック、ステーショナリー、携帯ケースやTシャツまであって、眺めているだけでも楽しい時間を過ごせます。

 

 

最後に、記念館の入口右手にあるお庭を拝見しました。こちらにも所狭しとさまざまなオブジェが置かれていますが、どの作品も太陽の塔の顔を彷彿とさせるモチーフなので、とにかく愉快で楽しくなってくる。奥のテラスにはカラフルな陶製のチェアが置かれていますが、そのてっぺんにもユーモラスな顔がついています(これに座るとちょっとおしりが痛いですが・笑)。二階のベランダからは、ミニチュアの太陽の塔が両手を手すりに置いて下をのぞいています。まるで生きているみたいで、ペットみたいに可愛くて、ちょっとほのぼのした気持ちになりました。

 

 

太郎さんのほとばしるエネルギーを体全体で感じられる岡本太郎記念館。芸術だからって難しいことを考えずに、素直に体ごと受け止め楽しんだらいいんだよ。そんな太郎さんのメッセージが感じられました。そして、なんだかちょっと元気になったような気が・・・。うん、ここは間違いなく南青山のパワースポットですね。

 

写真/ 前田晃( MAETTICO )

◎今日のコーディネイト◎

今日セレクトしたのは白のシャツ。今シーズンのセリーヌで、かなりビッグシルエットなので、オーバーで着こなします。パンツは裾がパジャマみたいなディーテールのプラダ。白のハラコ素材にボルドーが効いたマルニのお気に入りサンダルを合わせました。

 

 

◎岡本太郎記念館◎

ここ岡本太郎記念館は、戦前は岡本一平・かの子・太郎の一家が永く暮らした住まいでしたが、戦災でいったんは消失。戦後、太郎の求めに応じ、友人の坂倉準三がブロックを積んだ壁の上に凸レンズ形の屋根を載せたユニークな建物のアトリエ兼住居を建て、名建築として当時話題になりました。1954年から50年近くも太郎はここで生活し、1996年、84歳で亡くなるまで、絵を描き、原稿を口述し、彫刻と格闘し、人と会い、万博の太陽の塔をはじめ巨大なモニュメントや壁画など、あらゆる作品の構想を練り、制作しました。館内のいたるところに展示されている作品群には、今も太郎のエネルギーが満ち満ちています。

 

◎開館時間 午前10時~午後6時(入館は17時30分まで)

◎休館日  火曜日(祝日の場合は開館)

年末年始(12月28日~1月4日)

※2018年10月15日(月)は臨時休館いたします。

◎入館料  一般¥620 (¥520)小学生¥310(¥210)

※( )内は15人以上の団体料金

 

※詳しくはホームページをご覧ください。

http://www.taro-okamoto.or.jp/

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